飲み会幹事で一番大変な時間はいつか。
会計の瞬間だと思われがちである。
あるいは、店選び。
人によっては、二次会探しと言うかもしれない。
しかし実際に何度か幹事をやると、多くの人が気付き始める。
一番しんどいのは、“開始前30分”である。
飲み会が始まってしまえば、意外と流れる。
参加者同士で会話も始まるし、料理も出る。
問題が起きても、その場で処理していけば何とかなる。
だが開始前30分だけは違う。
全ての問題が、同時に襲ってくる。
18時開始の飲み会は、17時半から壊れ始める
例えば、金曜日の名駅周辺。
仕事終わりの人が一気に駅へ流れ込む時間帯である。
太閤通口の近くではスーツ姿の集団が待ち合わせをし、桜通口側では予約サイトを見ながら電話している幹事らしき人が立っている。
会社員の飲み会は、だいたいこの時間帯から静かに崩れ始める。
17時31分。
LINEが鳴る。
「すみません、会議押して10分遅れます」
まず1人。
これはまだいい。
幹事経験者なら、“誤差”である。
問題は、このメッセージが連鎖することである。
「今向かってます」が一番怖い
17時36分。
「今向かってます!」
幹事をやったことがない人から見ると、前向きなメッセージに見える。
しかし幹事経験者は知っている。
“今向かってます”は、まだ会社にいる可能性がある。
しかも飲み会当日の人間は、自分の現在地を少し楽観的に報告しがちである。
名古屋駅まで15分かかる場所にいる人が、「あと5分くらいです」と送ってくることも普通にある。
この辺りから、幹事の頭の中では計算が始まる。
・コース開始時間はどうするか
・全員待つか
・先に始めるか
・料理を出してもらうか
・店に迷惑にならないか
飲み会は始まる前が一番忙しい。
店側との“静かな攻防”
17時40分。
店から電話が来る。
「皆様お揃いになりそうでしょうか?」
この瞬間、幹事は急に“社会人”になる。
新人の頃はここで焦る。
「すみません、あと少しで……」
と言いながら、実際には誰がいつ着くのか分かっていない。
特に駅近の居酒屋は、金曜夜になると予約が連続していることも多い。
つまり、席を空ける時間も決まっている。
店側も仕事である。
だから幹事は、
・店への配慮
・参加者への連絡
・開始タイミング
を同時に処理する必要がある。
ここで初めて、多くの新人幹事は気付く。
「飲み会って、思ったより運営寄りの仕事だな……」
と。
開始前、人は急に連絡を寄越す
17時44分。
ここで別のタイプの連絡が飛んでくる。
「すみません、やっぱり参加厳しそうです」
いわゆる当日キャンセルである。
もちろん、本当に外せない事情もある。
体調不良もある。
だから責める話ではない。
ただ、幹事の脳内では瞬時に別の問題が発生する。
“人数変更できるか問題”
である。
飲み会のコース予約は、人数変更期限が設定されていることも多い。
つまり、
・料理代
・飲み放題料金
・席数
全てが人数に紐付いている。
ここで1人減るだけでも、割り勘計算が地味にズレ始める。
新人幹事は、この辺りで少しずつライフが削られる。
「どこですか?」地獄
17時48分。
飲み会開始まであと12分。
ここで発生するのが、
「店どこですか?」
である。
幹事からすると、
「さっきURL送っただろ!」
と言いたくなる瞬間である。
しかし不思議なことに、飲み会当日の人間は本当にURLを見なくなる。
特に名駅地下街は、慣れていないと普通に迷う。
「金時計の近くです」
「新幹線口側です」
「ビックカメラ見えますか?」
幹事は急にナビゲーターになる。
しかも、電話相手は大体ちょっと酔う前のテンションなので、説明が雑である。
「なんか大きい柱あります」
名古屋駅には大量にある。
幹事だけ、“飲み会前”に疲れている
17時55分。
ようやく人数が揃い始める。
ここで周囲を見ると、参加者はまだ元気である。
「今日混んでますね〜」
「腹減った〜」
などと言っている。
しかし幹事だけは違う。
すでに一仕事終えている。
・LINE返信
・人数確認
・店対応
・遅刻者管理
・席確認
これらを並行処理しているためである。
つまり幹事は、飲み会開始時点で少しだけ“帰りたい側”に近づいている。
ここが、幹事をやるまで見えない部分だったりする。
そして会計のことを考え始める
席に座った瞬間。
幹事の脳裏には、別の不安が浮かぶ。
「これ、会計どう回収するか……」
である。
特に最近はPayPay送金が増えた。
便利ではある。
しかし便利になった結果、
・後で送ります
・今充電切れてて
・限度額が
・ID分からなくて
など、“後回し系問題”も増えた。
つまり幹事は、飲み会開始前から既に会計後の未来まで考えている。
脳が休まらない。
だから幹事経験者は、返信が早い
飲み会幹事を何回かやると、人は少し変わる。
例えば、LINE返信が早くなる。
出欠確認が来たら、なるべく即答するようになる。
なぜなら、自分が幹事をやった時に、
「返信があるだけでこんなに助かるのか」
を知るからである。
飲み会幹事を経験すると、“運営側の視点”が少し分かる。
だから、幹事経験者同士は妙に協力的だったりする。
店に早めに入ってくれる人。
PayPayを即送る人。
遅刻連絡を早く出す人。
あれは優しさというより、“経験”である。
最後に
飲み会幹事は、始まってからより始まる前の方が忙しい。
特に開始前30分は、
・遅刻
・人数変更
・店対応
・案内
・会計不安
これらが一気に押し寄せる。
だから、幹事をやっている人を見かけたら、少しだけ協力してあげてほしい。
返信を早くするだけでもいい。
店の場所を事前に確認するだけでも違う。
会計をすぐ払うだけでも助かる。
飲み会は、目立たないところで誰かが処理をしていることで成立している。
そして多分、その人は開始前30分の時点で、もう少し疲れている。
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